アメリカのクリスマスシーズンは、11月の第4木曜日のサンクスギビングホリデーが終わった直後に訪れます。
サンクスギビングホリデーの終わった週の土曜日には、NYでサンタクロースがクリスマスシーズンの訪れを告げる、盛大なパレードが催されます。
キリスト教徒の多いアメリカでも、最近のクリスマスは商業的で派手な祝祭となっています。
本場アメリカのクリスマスって?
デパートでは、日本よりも派手にクリスマス商戦が展開され、クリスマス商品の積極的な購買を促すイベントが毎日のように行われています。
しかし、まだ多くの人はクリスマスを宗教的に重要と考え、家族で過ごす大切な日と考えているようです。
日本の年始のように、家族や親戚が集い、クリスマスパーティーを開きます。
日本のクリスマスと違うのは、アメリカではクリスマスツリーに本物の木を使うという点でしょう。
クリスマスシーズンが訪れるとすぐに、街のあちこちでツリー(主にモミの木)の市が開かれます。
クリスマスツリーを求める人たちは、大きさや色、葉のつき具合や全体のバランスなど、じっくりと吟味しながら選んでいます。
クリスマスプレゼントは、サンタクロースがこのクリスマスツリーの足元に置いて帰るのです。
最近では、地球環境に配慮して、クリスマスシーズンを終えたモミの木のリサイクル活動も活発です。
アメリカでは、クリスマスにクリスマスカードを親しい人に送る習慣があります。
日本の年賀状のような感覚で交換されますが、クリスマスカードをツリーのオーナメントに使う家庭も多いので、クリスマスの日よりも1週間は早く着くように投函されます。
アメリカのクリスマスのプレゼントは、一人に何個も贈られるので、このシーズンは仕事のペースがゆっくりになる会社員に比べて、郵便局員は多忙を極めます。(w
クリスマスプレゼントは、豪快にビリビリと破って開けることが良いとされています。
音を立てることでプレゼントをもらって嬉しいという気持ちを表しているのです。
アメリカでのクリスマスの過ごし方
「キリスト教の・・・」ということは全く考えることもなく、年末のハッピー・イベントとして日本では盛り上がるクリスマス。
多宗教多人種の大国アメリカでは、キリスト信仰の人々がお祝いをし、他宗教の人たちは通常の祝日として過ごすようです。
24日のイブから家族、親族が集まり食事を楽しみ、お店がクローズする25日には皆でのんびり過ごします。
プレゼントはツリーの下に置かれて、25日に皆で開けます。
日本ではなぜかクリスマスにはチキン、という習慣がありますが、アメリカでは決まったメニューや食材があるわけではありません。
よく七面鳥が象徴的に出ていますが、ビーフやマトンも食べられます。
クリスマスカードは12月上旬から直前辺りまでやり取りされ、オーナメントと共にツリーに下げられたりします。
25日が過ぎてもしばらくはツリーやデコレーションはそのままで、12月いっぱいは雰囲気が続くようです。
日本のお正月の祝い方に近いかもしれませんね。
アメリカのクリスマスとボランティアの関係
アメリカは、「困っている人を助ける」というボランティア精神が根付いている国です。
中学生くらいの年齢からボランティアに携わり、大学に提出する書類にも「どんなボランティアをやってきたのか」を記入する欄があるほど。
そんなアメリカですから、クリスマスも多くの人々が寄付活動を行っています。
アメリカの人々にとって、クリスマスというのは「与える日=慈愛のこと」。
困っている人を助けましょう、そのために何か活動をしましょうという意識が、アメリカには強く根付いています。
教会では、ホームレスの人たちが温かい冬を過ごすことができるように、バッグに洋服やコートを詰めます。
その中には、副以外にも食べ物や筆記用具、体を温めるためのブランケットなども。
もちろん、すべて無料で配布されます。
ホームレスの人が安心して冬を越すことができるように、多くの人々が気を配っていることが解りますね。
両親と一緒に暮らすことができない子供たちのために、寄付金集めも積極的に行われています。
子供たちにクリスマスプレゼントを買うお金を集めるため、街角ではボランティアが声をあげている姿が見られるそう。
それに賛同した人が募金を行い、クリスマスシーズンの施設はプレゼントでいっぱいに…。
アメリカならではの素敵な取り組みです。ボランティアが根付いているからこそできることでしょうね。
子供たちにとっては、慈愛の精神を学ぶことができる日でもあるのでしょう。
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クリスマスの日本での歴史
クリスマスの歴史は古いものですが、日本でのクリスマスの歴史はどうなっているのでしょうか? 日本にクリスマスがやってきたのは、1552年のことです。